鶴林山長源寺は松江市東津田にある、臨済宗南禅寺派(りんざいしゅうなんぜんじは)のお寺です。
臨済宗は「一無位の真人(いちむいのしんにん)」ー人間は生まれながらにして仏とかわらない心をもち、本来みな清浄であるーという教えを説き、その自覚のもとに喜び・迷い・悲しみを乗り越え、日々精進して生活することをうながしております。
本山の南禅寺は大明国師に帰依された、亀山天皇の勅命で創建されました。
長源寺が建てられたのは天正10年と伝えられており、開山は立翁廣本禅師大和尚(りゅうおうこうほんぜんじだいおしょう)です。
同じく松江市にある南禅寺派宝亀山安国寺の中興です。
中興とは、いったん盛んになったものが、また再び盛んになることをいいます。
長源寺はその安国寺の末寺のひとつであり、お寺には山号といって、お寺の別称が頭につきますが、長源寺は鶴林山といいます。
鶴林山とは、お釈迦様が亡くなられた山をさしていることから、安国寺の住職が年老いて隠居したときに移るお寺であったといわれております。
戦国時代に尼子氏の家臣であった立原久綱公(たちはらひさつなこう)が、尼子と毛利の合戦で犠牲となった人々の菩堤を弔うために、安国寺の立翁廣本和尚に就き出家し、領地を寺地としたことが長源寺の始まりといわれております。
長源寺の御本尊(ごほんぞん)は観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)です。
境内には開基(かいき)である立原久綱公の墓や、鎮守(ちんじゅ)である日御碕社(ひのみさきやしろ)があります。
禅宗にはめずらしく役ノ行者(えんのぎょうじゃ)と七面大明神(しちめんだいみょうじん)等が祀られております。
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